image

皆様 こんばんは。
今日は、本当に暖かい一日でした。
この数日の暖かさで、東京も桜が開花していました。
( ^_^)/~~~
満開の桜がとても楽しみです。

…今日は、楽譜の読み方(中級編)についてお話ししたいと思います。

楽譜は、ピアノのお稽古を初められましたら楽典のお勉強をなさることが大切という事は、以前にお話し致しましたが…
今日は、楽譜に書いていない事を感じ取っていかなくてはならない事の大切さを、お話ししたいと思います。

エチュード(練習曲)は、テクニックを身につける教本ですが、作品になりますとテクニックだけではなく音楽性が必要になります。

物語を読むのとよく似ています。

物語は、句読点や段落があります。
接続語を上手く使う事により、クライマックスに進んでいきます。
読んでいる方も、ワクワクしてきます。
そして、結末を迎えます。
読者は、素晴らしい作品には大変感動致します。

音楽も全く同じだと思います。

フレーズの最後の音を、『 、 』と考えるか、『 。』と、感じるか、又は、『しかし』や『そして』と、後につながる音と考えるか…などです。
一つの音の向きだけでも、音楽は全く変わります。

又、一つの休符を、『お休みとした間』又は、『余韻』と考えるかだけでも全く雰囲気が変わります。

転調した時に、いかにその曲のイメージを変える事が出来るか…などです。

それを上手く読み取り表現する事で、演奏は素晴らしいものになります。

優れた物語と同様に、素晴らしい演奏には人を惹きつけ、感動させることが出来ます。
それは、楽譜の深い読み方が必要となります。

例えば…『むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。』と言う一節がありますが、…いました。ここを読みます時は、声を下げると思います。⤵︎
…すんでいました。⤴︎
では、ないです。
ピアノも全く同じです。
物語が進んでいきますと、『ある時…』又は、『ある日…』など、話しがクライマックスに進んでいく時には、ポイントの接続語を使います。
それにより読者は、その次の文章に引き込まれていきます。
楽譜も、そのように大切な音を見逃さずに演奏していく事で、素晴らしい演奏になっていきます。

是非、皆様楽譜に書いていないところを上手く読み取り、素晴らしい演奏になさって下さいませ。