皆さま  こんばんは。

寒いですね。

昨日から東京も気温が下がり、雪も少し降っておりました。
週末は、西日本の日本海側や北陸で大雪の予報になっております。

外出なさいます時は、くれぐれもお気をつけ下さいませ。
今日は、ドビュッシーとラヴェルについての違いをお話ししたいと思います。
共に美術の印象派になぞられ、近代フランス音楽の『印象主義の音楽』と言われています。
ドビュッシーとラヴェルは、似ていると言われますが…
今日は、ドビュッシーとラヴェルの違いを考えたいと思います。

ドビュッシーは、絵画をとても好み作曲するにあたり『モネ』や『ルノワール』だけでなく『葛飾北斎』や、『歌川広重』に影響されていると言われています。

長音階、短音階以外の旋法と、自由な和声法で、19世紀後半から20世紀にかけて最も影響力を持った作曲家です。
とても斬新で今までの音楽を変えたとも言えると思います。

不明快な和音、曲の輪郭が見えないのが特徴です。
ラヴェルは…

明快な和音で厳密な書法、規則性の中に精緻な構成です。

『オーケストレーションの天才』

『スイスの時計職人』

と、評されています。
ドビュッシーとラヴェルは、

似ているように聴こえますが…

ラヴェルは、

澄んた音、透明感の中にキレのある演奏が求められます。
ドビュッシーの求めていたものは色彩です。

色彩的で遠近法の感じられる演奏が必要です。
ドビュッシーの曲

『海』

『牧神の午後への前奏曲』

『ベルグマスク組曲』

など…
ラヴェルは…

『水の戯れ』

『鏡』 

『ボレロ』

などが、代表作です。
聴き比べ下さると、違いがわかります。


寒い季節ですが、皆さまどうぞ楽しい週末になさって下さいませ。