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皆さま おはようございます。
お盆に入り、少し猛暑が和らいだ気が致します。
昨日も、東京は少し雨が降り…恵みの雨になりました。

先日、無事にスタンウェイの搬入も終わりました。

大変素晴らしい音色です。
当日の調律も丁寧にして頂きましたが…
少し落ち着かせましてから、本格的な調律で更にいいピアノに育てたいと思います。

今日は、強弱記号の…P(Piano)ピアノについてお話ししたいと思います。

音には、高さ・長さ・音色・強弱 などがありますが、音と音の間などにも気を配り演奏者は表現していく必要があります。

その表現により、魅力的な演奏にもつまらない演奏にもなります。

そもそも、輸入版の楽譜には強弱記号が書かれていない楽譜もあります。

フレーズや、旋律の流れ、音の向きによりどのような音を出すかを、読み取る必要があります。

音楽用語辞典では、P(piano)ピアノ…弱く、やわらかく。
と、書かれています。
ですが、Pの解釈は非常に深いと思います。

デリケートに…や、遠近法のように遠くにいくように弾く場合もあります。

消えていくような様子を表すこともあります。

大変深い解釈が要求されます。

又、演奏の技術としましても難しい技術の一つです。
ただ単に弱く弾きますと、音が抜けていい音になりません。
Pを上手く弾くには、f(强く)で、しっかり深いタッチで練習する必要があります。
しっかり深い音色で弾けましたら、力を抜いて脱力で弾きます。
指先に神経を使い、よくご自身の弾く音を聴き深いタッチで、少ない音量で弾いて下さい。

Pや、PPを効果的に弾く一つとしまして…
una corda(u.c)を使うこともあらます。

左の第二ペダルです。

通常は、一音につき3本の弦が張っていますが、una cordaを使いますと、一音につき2本の弦に変わります。
その為に、音量が下がります。
…ですが、una corda が楽譜に記載されています場合は、単に踏めばいいのではなく、更に音色を変えて今までとは、違うPで更に違う雰囲気を出す必要があります。
P・PP・PPPの解釈、演奏の技術はとても難しいです。

是非、楽譜から読み取り、又技術的にもいろいろな練習方で、美しいPを演奏なさって下さいませ。

今日も、皆さまにとりまして素晴らしい一日になりますように…。